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雲雀丘焼に関する考察(第8回兵庫の焼物展)
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『兵庫のやきもの』に載っている雲雀丘焼とは、これやでと見せられたのは、もう10年以上前のことにな
る。
インパクトのある色使いと、のどかな雰囲気の漂うお皿に、何とはなしに惹かれてしまった。
見つけては買い、頼んでは買いしている内に10点を越えてしまっ た。
そうなるとどういう焼物なのか、もう少し調べてみようと思い、資料を当たったが調べきれずにいる。
お客様のご教授に期待したい。
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サントリーの鳥井会長の自宅の雲雀丘(実際には川西市寺畑2で
最寄り駅が雲雀丘)に焼物の窯があり、
会長自身の号を寿山、寿山人と言ったという。
作品自体には、寿山窯造上海儒者西晴雲画と有り、
鳥井会長と西晴雲の関係から鳥井会長の自宅の窯(寿山窯)で、
西晴雲が主体で焼いた焼物ではないかと思われる。
ただし、鳥井会長の交友関係に在る作家の来窯はあったと思われる。
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裏書色々
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雲雀丘について、貴重な資料が出てきました
ので報告させて頂きます。
5枚組の共箱の中から右記のしおりが出て
きました。
確証の持てなかった鳥井邸壽山窯説が
裏付けられる結果となりました。
参考にしてください。
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上下に分けて拡大表示させています
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箱の表書き
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箱の裏書き
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いかにも晴雲らしい色使いとタッチです
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朱で壽山の書
き銘と
長方形の中に壽山の印があります
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鳥井 信治郎
[とりい しんじろう]
サントリー創始者・洋酒王 (1872〜1962) |
葡萄酒の製造販売を目的とした鳥井商店を商業。
これを母体として、1921年12月1日に株式会社壽屋(寿屋)を設立。
サントリーの前身・寿屋を赤玉ポートワインで一躍有名にした人物。
「美酒一代」「広告の天才」と呼ばれた鳥井は積極的に宣伝活動を行い、周囲の意表をついた広告を次々と採用。
昭和2年、国内最初のウイスキー「サントリーウイスキー白札」を発売。同時に赤玉が太陽(サン)を象徴していたことから「サン」をとり、鳥井「トリイ」と合 わせ、『サントリー』とする。 |
西 晴雲
[にし せいうん]
(1882〜1963)
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現在の島根県大田市の生まれ。本名は西村和作。
中国を歴遊して30年間滞在。
この間、上海画壇の重鎮斎白石、金清源、王宗賢、呉昌碩に中国南画、王源に書を学び、上海画壇に名声を得る。
また、九江、景 徳鎮にて余技として研究していた陶磁器の染付け上絵を習得。
その間にも東京、大阪で個展を開催。橋本関雪とその技を競う。
江南100題など中国の風景や花 鳥に佳作が多い。
徳富蘇峰に画風を愛され厚誼を受けたほか、晩年はサントリー社長の鳥井信治郎の後援を得る。
また陶磁にも興味を持ち、盛んに中国の風物を絵付けしている。
鳥井没後は郷里に帰り生涯を終えた。
郷里に西晴雲美術館がある。(在阪時の住所は兵庫県川西市寺畑28) |
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TEL:0798-54-5258 フリーダイヤル: 0120-71-3798 E-mail: info@hijiriya.com
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