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【三田焼 窯一覧】

志手原1号窯
志手原2号窯 19年志手原窯閉窯
志手原新窯 小西百助―昭和19大正8年(1919)頃に藤兵衛の息子の百助が開いた窯です。両家の子孫からお聞きしたことですが、明治24年ごろ、藤兵衛は現在の志手原新窯の場所へと移転し、大正3年に死没しました。
小西百助(〜昭和51十六代目)大正末再興〜昭和19志手原新窯大正8年(1919)頃に藤兵衛の息子の百助が開いた窯です。
藤兵衛の七男の百助が長兄市太郎の養子となり家を継承し、大正8年頃には邸内に新たに登窯を築きます。
虫尾新田窯 神田惣兵衛開窯欽古堂亀祐 1822年(文政5年)から幕末まで
三輪上野窯、天狗鼻窯(狗ヶ奥窯)

1789年(天明9年)から昭和初期まで

 

三輪明神窯 欽古堂亀祐著文政13年発行の陶器指南に神田某陶器山を開30年とある最低でも寛政12年迄遡る。地元の豪商神田惣兵衛が肥前から陶工を招き三輪明神の裏山に10室の長大な登窯を築きました。享和元年(1800)に京焼の名工である欽古堂亀祐が招聘されました。三輪明神窯は寄合窯となり、それからほどない昭和8年には閉窯したといわれています(『古三田青磁史』)。
この頃には原料不足という深刻な問題が起こりました。江戸時代以来、三田青磁の原料は砥石山の鉱石が使用されてきましたが、明治中期には石の採掘が崖の崩壊を引き起こすことから、県庁が採掘禁止命令を出しています。昭和初年には砥石谷の鉱脈が完全に枯渇してしまい、青磁生産はもうできなくなりました。江戸後期には全国市場を獲得した三輪明神窯も、昭和初頭には廃絶を余儀なくされたのでした。昭和8年明神窯閉窯1799年(寛政11年)から大正初年
三輪明神前窯
虎山窯
王子山焼 江戸時代末期の文政元年(1818)にさかのぼり、当時の篠山藩主・青山忠裕が王地山(篠山市河原町)の地に、京焼の陶工・欽古堂亀祐を招いて始めた藩窯がその発祥といわれています。築窯時期から、王地山陶器所として名声を博しましたが、藩の廃止とともに明治2年に廃窯となって以来、その伝統が途絶えていました。
篠山焼 明治36年、田能村直入先生卒寿の賀宴を開くに際し、同師及び藪内休々斎宗匠の依頼を受け、今村静斎が抹茶碗を焼いたのが始まりとされている。昭和10年に 廃窯した。明治40年(1907)21才の時篠山出身の画家平尾竹霞(ちくか)の世話で京都陶器試所に出所京焼の名工高橋道八(どうはち)らの指導を3年間うけ明治42年に帰郷。王地山焼の旧窯を発掘して自宅に築窯し篠山焼の名で大正2年に初窯を出しました。
沢谷焼 昭和17年に三田市沢谷に丸窯が築かれ、近辺で採集した土を使って呉須物及び楽焼が焼かれ京都から七兵衛という陶工が指導に来ている。
古市窯 焼き物の土は、波賀野新田・波賀野・見内の三ケ村の共有山から採られ、波賀野川に沿って水車で石(土)を砕き、磁器の材料としていました。今も白い土の層があるところがあると言われています。
『藩日記』の文化5年(1808)6月23日の条に「古市村にて陶工相企試焼御聞届之事」とあり、この窯の成立時期が分かる。酒井三郎右衛門、波賀野村・波賀野新田村・見内村の三村立会山の陶石を余業として三田や姫路へ販売していた。
『多紀郡明細記』によると、この陶石を作る「陶器石ハタキ水草」が波賀野村9臼、見内村に15臼あった。この陶石は、古市焼が衰退してからも王地山・立杭・三田・姫路方面へ原料として販売されていた。
『藩日記』文化9年(1812)2月10日の条には「御他領の者、酒井三郎右衛門と申談、陶器職仕り度く願いの事」とあり、このころ三田薄御用達の神田惣兵衛が、当節名人といわれた京都の欽古堂亀祐を招請し、更に酒井三郎右衛門と協力のもと古市焼の製品の質的向上と、事業の拡大を図ったと考えられる『藩日記』天保2年(1831)正月2日の条に「茶碗山焼け小屋ぼやこれ有り、見分立会い、下目付これを遣わす」とあるので、このころまでは続けられていたようであるが、王地山焼に押されてしまい、自然に廃窯となったのではないかと思われる。
嘉永3年(1850)8月に南組代官にあてた「陶器細工石採掘箇所変更伺い書」(郡取締役御用日記)に、これまで採取していた波賀野山の石が近々採り尽くされるので、これに替わるものとして、最近古市山から採取していること、この石が細工には大変良質で、王地山焼に差し出す旨記している。また立杭・姫路・三田へも出荷していたことが書かれている。
嘉永4年(1851)10月の陶石請負元は、古市村加茂屋長三郎、郡取締役辰巳分園田七郎左衛門から、摂州有馬郡三田町の鍵屋甚七や向井喜太夫に変わった。
黒井焼 明治5年に片山庄三郎、白井清兵衛らが、跡を継いだが、25年に廃窯(氷上郡誌)黒井に明治10年頃まで在りし窯、製品は日用雑器なり(日本近世窯業史)幕末頃からの焼物みたいだが詳細は解らない。
三田陶器社 明治7年
三田青磁合資会社 明治23年芝虎山設立
      

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